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駄目になる。
マエリベリー・ハーンは只管に空気を求める荒い息を、懸命に整えていた。必死で全身に血液を巡らす心臓を、懸命に抑えていた。
流れ出る汗を拭わずに、彼女の視線は暗い地面を見つめている。
こわくなる。
「…は、っ」
触れた手があたたかくて、やわらかかったとか。
垣間見せた仕草や素振りが、とても愛しかったとか。
全部、忘れなきゃ。
全部、忘れないと。
気づいてしまう。
「…は、……」
こわくなる。
すべてが夢で在れば良かった。
そうだったらこんな苦しい思いをしなくてすんだのに。
けれど、これは痛い今で。
「蓮子…」
後に戻れない、痛い痛い刺さった想いに、涙が出そうだった。
(*aikoさんの「二人」を題材に、書いてみました。あれ、なんだかとてもメリーがかわいそうな話に…)
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